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自尊心と組織所属の関係

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ハーバード大の故ウィリアム・ジェームズ教授によると「人間性の根源をなつものは、他人に認められたいという願望」らしい。言いかえると、人間は自分の自尊心を満たしたそうとして行動する。自分の苦手なこと(失敗が簡単に予想できる)をしたがる人はあまりいない。

なので、例えば人付き合いが苦手な人は、人付き合いを積極的にしようとはしない。人付き合い以外の方法で自尊心を満たそうとするし、逆に得意な人は、人と上手く接することで自分を誇示しようとする。

大学生は「サークルなどの組織に所属していると、自尊心が上がる」という論文と、「人付き合いが苦手な人は、自尊心が低い」という論文がある。そこから「人付き合いが苦手な人でも、組織に所属することで自尊心は上がるのか?」というテーマで調査研究していたんだけど、なんか上がらない気がしてきた。

理由は上記の通りで、自分の自尊心を傷つけられるようなことは誰もしたくないから、人付き合いが苦手な人が、組織に積極的に関わることはおそらく少ない。考えられるのは形式だけサークルに入るくらい。

一つ希望があるとしたら、「サークルは同趣味同士の集まる場」ということ。それぞれ似た趣味嗜好を持つ人が集まるから、人付き合いが苦手な人同士が集まるサークルも当然ある。それなら類似性の原理(人は自分と似た人に好感を抱く)で仲間と上手く接することができて、自尊心が上がるかもしれない。

本人にとって「居心地が良い」ことが条件だとすると、組織が自尊心を高めるというより、自分を認めてくれる人が居るか居ないかが重要なのかな。ということは恋人が居る人の場合は、組織に所属しても自尊心に変化はない…かも?


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